日向市駅周辺地区 中心市街地の再構築1/3

土谷和利

      ※平成10年度第52回建設省技術研究会で優秀賞となる論文

課題の概要と目的
 
  日向市は、宮崎県北地方拠点都市地域における中核都市であり、その中で、日向市駅周辺の中心市街地は、古くから、人・物・情報の集発散の拠点として、また、周辺町村圏域における「地域のかお」としての役割を果たしてきた。
 しかし、大型店の郊外進出や都市基盤の整備の遅れなどにより、商業機能の低下や夜間人口の減少、低末利用地の散在など市街地の空洞化が進行し、かつてのにぎわいを失いつつある。
 このような危機的状況の中、日向市が取り組む中心市街地活性化計画において、その役割や必要性を問い直し、総合的な見地から、まちの再構築のシステムについて考察する。
 中心市街地の活性化は、日向広域都市圏の中心として、生活・文化の情報拠点の形成を図り、周辺町村を含む地域の人々が市(バザール)のにぎわいを求めて買い物を楽しみ、遊び、憩うことができるとともに、学ぶための機能も備えた界隈性のある都市空間の創出を目指すものである。
課題解決に当たっての意見反映及び検討体制

 中心市街地の活性化事業は、中心市街地活性化法に基づく各省庁の施策を活用しながら、土地区画整理事業・連続立体交差事業・特定商業集積整備事業・複合拠点施設建設事業等を施行し、総合的な街づくりを行うこととしている。
 そのために、地元・行政で推進体制を確立し、それぞれの組織の連携を図りながら、幅広い意見の聴取、事業への理解、事業間の調整をおこなっている。
 中心市街地における街づくりは、平成3年度の特定商業集積の基本構想策定の取り組みをきっかけに始まった。平成6年2月には、地元商店街の若手経営者が中心となって、協議会を組織し、民間サイドにおける中心市街地活性化の大きな牽引力となっている。
 市においては、平成8年度に、市民へ事業の理解を求めるため、都市基盤と商業振興のわかりやすい窓口の体制として「市街地開発課」を設置し、さらに、地元の意見を聴取するために「日向市駅周辺まちづくり事務所」を開設した。
 また、各事業の計画策定においては、委員会方式により、市民参加型のまちづくりを実践するとともに、庁内においても、各事業間の情報収集や調整を行っている。 (組織図は別紙のとおり)

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