テーマ 『防波堤の壁画』
門川町の庵川地区には、海岸の防波堤の壁面に約1.2キロメートルにわたって壁画が描かれています。
 これは、地元の小学校6年生たちが自分たちの大きな夢を壁画に表わし、ふるさとに自分たちの思い出を残すという意味からも貴重なもので、7年ほど前から実施されています。

 ところで、この壁画が宮崎県の屋外広告物条例に抵触するので、今後この事業は中止してほしいという強い指導を受けたことがあったそうです。
そこで、 町の社会教育課は県に対し、この事業が県の補助事業であることや、港湾事務所の許可を受けて行なわれていること、教育的効果の大きいことから理解を求めましたが、県の事業中止の意は固いものでした。
しかし、子供たちの壁画制作に対する熱意と、児童を持つ父母の「子供たちの夢を奪わないでほしい。」という強い要望により、教育委員会が県に出向き熱心に協議を行った結果、「集まれ、わんぱく芸術家」の事業は継続して実施されることとなり、防波堤壁画は残されることになったのです。
門川町の防波堤壁画
Kさん この前、釣りに行く途中にまたおもしろいものを発見したよ! それは門川町の防波堤に描かれた壁画だよ。
Nさん 知ってる、知ってる。すんごい長い距離にわたって描かれているんだよね。そうそうたしかギネス記録じゃなかったかな〜。
Kさん へぇそうなんだぁ。それにしても子供たちの思いが込められていてきれいだよね。
Nさん うーん、確かにきれいだし、見事だよ。子供達の夢を大きく表現するってこともすごくいいことだもんね。でもね、よく見て〜!なにか変じゃない?
Kさん どこが変なんだよ〜。すばらしいことじゃないか!デザイン力調査員やっててはじめて文句のないものを見つけた気がするよ。
Nさん そうだね、でも絵の内容がごちゃごちゃしてると思わなかった?僕が思うにまとまりがないような気がするんだよね〜。6年生のこどもたちが想い想いに馳せたすばらしい絵なんだけど、テーマがバラバラじゃせっかくの力作もちょっと貧相にみえてしまうよ。一つのテーマごとにスペースをあけて描かせてあげるとよかったんじゃないかな。
Sさん 学校の先生は教育熱心だというのはよくわかるんだけど、もう少し、美的感覚があったらよかったのにね〜。
Nさん そうだね。でも先生方はこどものために県と対立してにうち勝ったんだ。それだけでも、すごいことだよ。
Sさん なんだか勇気が湧いてくるね。
Nさん ま〜でも、今回のケースは誰も文句はないでしょう。ただ、あと少し頭をひねればもっとすばらしい壁画ができただろうね。
Sさん 惜しい、惜しい。
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